インドのブッダ
ブッダ(仏陀)とは、仏教の開祖です。
神というよりは、最も完全な聖者とされています。
神話の(伝説)の多くによると前6世紀に
現在のネパールとインドのちょうど国境にあたる
カピラヴァストゥの地に戦士階級(クシャトリヤ)の子として生まれました。
ブッダの由来
ブッダというのは「ゴータマ」一族の名で、
ブッダの幼い時の名前は、「シッダールタ」といいます。
後に「釈迦族の聖者」を意味する
尊称「釈迦牟尼」と呼ばれています。
全ての仏教徒が「ブッダ」を崇めていますが
日本と、中国の浄土派では、阿弥陀仏が最も重要視されています。
ブッダ(仏陀)の生涯は伝説的なものになります。
ブッダの誕生
仏教でいう天界の1つ兜率天にいたブッダ(仏陀)はあるとき
自分が地に降りるべき時がついにやってきたと悟ります。
ブッダの霊が王妃マーヤの夢に現れ、
雪のように白い6牙の象が、豊穣の象徴である雨雲の上に浮かびながら
王妃の周りを3回まわり右脇腹から子宮にはいったといわれています。
その瞬間、世界中に音楽が鳴り響き木々が芽吹き、
花が開き、湖は突然蓮の花に覆われました。
占者たちは王妃「マーヤ」とブッダの父にあたる地方の王、
「シュッドーダナ」との間に男の子が生まれ、
その子が全宇宙の覇者になるであろうと予言します。
太子は母の右脇腹生まれるとすぐに歩きだし、
その足が最初に地に触れたところから蓮が生えてきたといいます。
太子は7つの重要な方位点に向かって7歩進み、
これより世界を手に入れました。
このときのブッダを描いたものが「唯我独尊像」になります。
(右手を天に向けた姿です。)
ブッダ悟りへの予言
母親は太子を生んだ7日後に亡くなってしまいます。
ブッダ(仏陀)が12歳になると、ある聖仙が次のような予言をしました。
「 万が一にもこの子が老いや病や死を目の当たりにしたり
世捨て人を見たりするようなことがあれば
この子は宮殿を去り苦行者となるであろう」と告げたのです。
この予言を聞いて心配になった王は息子の周りに
贅沢な品々をならべ宮殿の周囲には高い掘りをつくり、
外の世界を見せないようにしました 。
ブッダ(仏陀)は16歳になると、王女「ヤショーダラー」と結婚し、
12年後に男の子「ラーフラ」が生まれます。
この頃になるとブッダ(仏陀)に外界に対する好奇心が芽生え
宮殿の敷地の外をさぐりに出かけたいという気になります。
王はただちに命令を下し、ありとあらゆる苦しみや
悲しみの兆候を息子の目から遠避けるよう指示しますが
外に出た最初の日にブッダ(仏陀)は皺(しわ)だらけの老人を姿を目にし
2日目には不治の病に苦しむ人を目にします。
また、別の日には、葬儀の列、さまよえる苦行者にも出会いました。
ブッダ(仏陀)はついに家を出て、苦行者になる決意をします。
父親は自失し、もっと楽しいものをたくさん息子に与えましたが
どうしても息子を思いとどまらせることはできませんでした。
ブッダの苦行
6年にわたる苦行者としての生活の後、
ブッダは自分がかつて贅沢をしていた時と比べて、
少しも悟りの境地に近づいていないのに気が付きます。
欲望から自由になる決意をして、
ブッダはボードガヤーの街に向かって旅に出て
道中ブッダの身体から光が発し、孔雀や川蝉をひきつけます。
ボードガヤーに着くとブッダは菩提樹の下に腰をおろします。
すると大地は6度揺れ、ブッダが瞑想していると
仏教の悪魔に当たるマーラが出てきてブッダを試そうとしました。
まず、恐怖心をさそい、次に快楽の誘惑を差し向けました。
しかし、ブッダは動じることは、ありませんでした。
こうしてついに教えの基本となる
「4つの高貴な真理」(四聖諦)に到達しました。
ブッダの4つの真理と8道
その4つとは、
1.生は苦しみに満ちている事、
2 .苦しみは激しく欲望することから生じるということ。
3 .その状況は取り除く事ができるということ。
4.苦しみから解放されるには8つの道(8支道)を
実行しなければならないこと。
その8つ道とは、
1.正しい見方。 2.正しい思考。 3.正しい言葉。
4 .正しい行動。 5.正しい生活。 6.正しい努力。
7. 正しい注意。 8.正しい集中もしくは熟考。を意味します。
ブッダの悟り
ブッダ(仏陀)はこうして完全な状態に到達し、
その瞬間悟りを開き、ブッダ(覚者)となりました。
大地は揺れ、風が吹き、花が点から降り、
神々は喜び、全ての生き物は幸福になりました。
7週間のあと、ブッダは聖都ヴァラナシの郊外
サールナートの地で始めて説法をしました。
ブッダは40年以上にわたって説法を行い
その間多くの奇跡を行い、聞く者の全てを帰依させました。
その中には自分の父、息子、いとこの「アーナンダ」、
妻、養母マハープラジャーパティー・ゴータミーなども
含まれていました。
また天に昇り、自分の母親マーヤーも帰依させ
そして梯子をつたって、神々につきそわれながら
地上に降りてきました。
80歳にして誕生の地の近くで、涅槃、
すなわち精神的至福の状態に入りました。
※ ヒンドゥーでは、ヴィシュヌ神の化身の1人とされますが、
カースト制度が仏教で危うくなった際の、ヒンドゥー教の作為だと考えられます。 |